馬肉は健康食材として、とても注目されている食材です。

馬肉は「低カロリー・高タンパク」な食材で、ヘルシーな食材として人気の鶏ムネ肉と栄養成分を比較してみると近い値で、しかも鉄分が多く女性のはとてもオススメできるバランスのよい食材です。

また疲労回復に良いと言われている「グリコーゲン」が豊富なのも魅力の一つです。

ダイエット中の方や、働き盛りの方にもとても魅力ある食材です。

肉種 エネルギー 脂質 タンパク質
馬肉 110kcal 2.5g 20.1g 4.3mg
牛肉
(和牛モモ)
191kcal 10.7g 20.7g 2.7mg
牛肉
(和牛リブロース)
331kcal 27.5g 16.8g 2.0mg
鶏肉
(若鶏ムネ)
108kcal 1.5g 22.3g 0.2mg

※文部科学省 「改訂増補日本食品標準成分表」

馬の特性としてあげられるのがまず「奇蹄類」である事です。
口蹄疫などは偶蹄類(牛・鹿・猪・など9科185種の動物)の家畜から発生しており、奇蹄類の馬はリスクが低いとされています。

そして、馬は反芻動物では無いのでO157(腸管出血性大腸菌)のリスクも低いのです。
反芻動物(複数の胃がある動物)は、保菌しているケースもあるのですが、馬は胃が1つしか無くリスクが低く平成11年〜22年度に実施された市販食肉等の調査でも馬刺しから腸管出血性大腸菌は検出あれておりません。

馬肉を食べる文化は、日本のみでは無くて世界各地でも食べられております。
お料理も多彩で、イタリアンでは馬刺しのカルパッチョやワイン煮込みやシチューなど、フレンチではパテにしたりコートレット(カツレツ)したりなど食べ方もいろいろで、ハムやソーセージなどの加工して食べる国もあります。
ただ、やはり地方によって多く食する地域やほとんど食べない地域があったり馬肉はタブーとしている人もいらっしゃいます。

馬肉の生産も、世界各地で行われており2011年度のデーターでは中国では約16.1万t、メキシコ 約8.3万t、カザフスタン 約5.6万tと多く、日本は約4868t程ですが、生産量=消費量では無くカナダでは欧州や日本へほとんどを輸出したりしております。


「馬肉の美味しさはエサで決まる」 生産者が、よく口にする言葉であり、こだわりです。

ご存知のように馬は草食動物で、乾草や稲わらを与えて育てるのですが、より美味し馬肉を作るために穀物をバランス良く配合して与えているのです。
そして、その穀物のバランスと量が美味しい馬肉の秘訣でもあるのです。

配合する穀物は、大麦、フスマ、トウモロコシなどが主ですが、大豆・ライ麦・ビール粕などを配合したり、穀物以外のエゴマやアルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)などを生産者の様々な研究やノウハウで栄養面や健康面だけではなく、ストレスや食感などを考えて配合し、さらに、馬1頭1頭の個性や好みなども見ながら与えております。

バランス良いサシが入ったり、柔らな肉質にしがるように日々より良いバランスを追究して美味しい馬肉になるように研究されております。

古くから、馬肉は桜肉と呼ばれておりますがその語源には諸説ございます。

1 隠語説

馬肉を公に食べることができなかった時代に「桜」と置き換えて呼ぶようになった説で、猪のことを「牡丹」、鹿を「紅葉」とも呼ぶように信憑性があるような説。

2 桜の季節が美味しい説

馬がエサをたくさん食べて冬を越し、一番美味しいのが桜の咲く時期だった事から呼ばれるようになった説

3 桜色説

鍋で煮た馬肉が桜色になる事から呼ばれたり、馬肉に含まれる成分が空気に触れて桜色になることから呼ばれたなど、色の変化で呼ばれるようになった説

4 地名説

千葉県佐倉市に幕府直轄の牧場があり、江戸時代の人々が「馬といえば佐倉」と言われるようになった説

5 牛肉のさくら説

文明開化の時代、牛肉の代用に安価な馬肉が”サクラ”として使われ呼ばれるようになった説

いろいろな諸説から、馬肉文化の歴史や多くの人にしたしまれていた事が感じられます。

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